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■ あ行の磯釣り用語
- 青物「あおもの」。背中の青い魚の総称。磯釣りでは外道だがヒラマサやシマアジなどは、食味が最高なので釣れて嬉しい外道となる。イワシ科、アジ科、サバ科に属する回遊魚が多い。
- 赤潮富栄養化でプランクトンが大量に死んだ時に海面に広がる赤い濁りのこと。初夏〜梅雨時期にかけて見られる現象。「苦潮」ともいう。
- 上げ潮干潮時から徐々に満ちてくる潮のこと。メジナの時合が訪れることが多い。潮が変わった直後は、「上げっぱな」という。逆は、「下げっぱな」。
- アタリ魚が付けエサをくわえた動きがウキなどに表れること。ウキに表れたアタリは、「ウキアタリ」。ラインに表れたアタリは、「糸引きアタリ」という。
- 荒食い魚が競ってエサを捕食すること。大釣りのチャンス。
- アワセアタリがあった後に魚の口にハリを掛けること。メジナ釣りの場合、竿を立てる程度で大アワセをする必要はない。また、アワセのショックでミチイトやハリスが切れることを「アワセ切れ」という。ラインが細すぎるなどタックルバランスが取れていない場合が多い。
- 居食い「いぐい」。魚が移動せずに目の前に落ちてきたエサを食べる状態。魚の活性が低い時に起こりやすい。
- 磯上がり渡船から磯に上がること。「磯揚がり」は、磯をあとにすること。
- 居付き「いつき」。冬になっても深場へ移動せず居残る魚のこと。水温変化に強い大型が多い。
- 糸フケ竿先からウキまでのラインのたるみ。糸フケが小さいとラインが張って仕掛けが浮き上がってしまう。逆に大きすぎるとラインが風に乗ってウキを引っ張ってしまう。
- 糸鳴り大型とヤリトリしている最中にラインが風でキュイーンと鳴ること。
- 入れ食い魚の活性が高く、連続してハリ掛かりすること。コッパの入れ食いならあるんだけどなぁ・・・。
- 上物「うわもの」。表層や中層をテリトリーとする魚のこと。メジナも上物の類に入る。イシダイなどの底層をテリトリーとする魚は、「底物」という。また、それを狙う釣り人を「底物師」と言ったりする。
- エサ取りハリ掛かりせずエサだけ持っていく魚。フグやカワハギ、ネンブツダイなどがこの代表的な魚。コッパメジナも最強最悪のエサ取りと化す時もある。
- エサ持ち仕掛けを投入したあとのエサの残り具合。一般的にエサ持ちのいいエサは食いが悪く、食いのいいエサはエサ持ちが悪い。
- 落ち魚が越冬のため深場へと移動すること。落ちの前は、荒食いするため大釣りのチャンス。
- 落ち込み海底が急に深くなっているところ。エサが溜まりやすいので当然、魚も集まりやすい。人工的なものでは「船道」もこの類に入る。また、「カケアガリ」ともいう。
- オープンベイルリールのベイルをオープンにしたままスプールに指を当ててアタリを待つこと。大型の尾長メジナなどは指を弾いてラインを引っ手繰っていく。
- オマツリ仕掛けが他人のものと絡み合うこと。磯釣りでは、あまり見ないと思うが・・・。
- 錘負荷「おもりふか」。竿やウキに対する適正なオモリの号数を意味する表現。
■ か行の磯釣り用語
- 海溝海底にある溝で魚の通り道となる。
- ガイド竿に付いているリング状のパーツ。穂先の先端にあるものが「トップガイド」、手前にあるものが「元ガイド」という。
- 隠れ根海底の岩礁のこと。根魚の好む場所でポイントの1つであるが「根掛かり」や「根ズレ」の元凶でもある。
- 型「かた」。魚の大きさ。釣り人は、「小型」「良型」「大型」と呼び分ける。
- 過負荷「かふか」。ウキの浮力以上のオモリを付けてウキを沈めること。風が強い時や食いが渋い時が効果的。
- 空アワセ「からあわせ」。アタリが無くてもアワセること。魚が居食いしている時は、効果的。
- 訊きアワセ「ききあわせ」。アタリが不明確な時にラインを張って軽くアワセること。
- 汽水域河口など海水と淡水が混じり合っている水域のこと。工場排水などで汚染されている場合が多い。ボラやスズキ、クロダイがこの水域を好む。
- キャッチ&リリース釣った魚を海に帰すこと。リリースする魚は、極力素手で触らないでプライヤーなどでハリを外して帰してあげるようにする。魚にとって人の手が触れた場所は、火傷状態になってしまうから。
- 魚影魚の数(量)を表す。魚が多くいる場所は、「魚影が濃い」と表現する。
- 魚拓魚の姿を布や紙に写したもの。墨や絵の具が使われる。
- 食い渋り魚の活性が低く、食い気がないこと。ウキに明確なアタリが出ないことが多いので誘いを掛けたり、早アワセしてハリ掛かりさせる。
- 口オモリ付けエサの沈下速度を速めるためにハリ上に付けるガン玉。
- 口を使う魚がエサを食うこと。「口を使わない」のほうが使用頻度が高い・・・。
- 外道本命魚以外の魚。それがどんなに素晴らしい魚であっても外道となる。例えばメジナ狙いで釣れたクロダイやマダイ、シマアジなど。
- 硬調子「こうちょうし」。竿全体に張りがあり、調子が硬いこと。
- 木っ端小さい魚のこと。小型のメジナは、「コッパ」「コッパグレ」「コッパメジナ」と呼ばれる。夏〜秋の磯においては、このコッパに悩まされることが多い。
- 固定仕掛けミチイトにウキを遊動させずにセッティングする仕掛け。アタリは出やすいが食い込みが悪い。
- コマセワークコマセの撒き方。フカセ釣りでは、これがかなり重要になってくる。付けエサを良型のいるタナへ送るには、コマセワークでエサ取りをかわす。
- 五目釣り「ごもくづり」。何種類もの魚を釣ること。狙ってこの釣りができることは少ない。
■ さ行の磯釣り用語
- 竿先「さおさき」。竿の先端。軟らかいほうが食い込みがよく、硬いほうがアワセが効きやすい。
- 竿尻「さおじり」。竿の後端。「尻栓」という止めネジが付いている。
- 先調子「さきちょうし」。竿に負荷がかかった時、先端よりに曲がりの支点がある調子。操作性がよく、アワセが効きやすい。メジナ狙いならこの先調子の竿が向いている。
- 下げ潮潮位が満潮から徐々に下がっていくこと。「引き潮」ともいう。
- ササ濁り潮が薄い緑色に濁った状態。魚の警戒心が薄れる好条件。
- 誘いミチイトを張って付けエサに動きを与えること。魚の食い気を誘う。
- サミングスプールに指を当ててラインの出を調整すること。
- サラシ波が岩に当たって砕け、気泡を含んで海面や海中が白くなる状態。釣り人の気配が察知されにくい。また、サラシ回りは、溶存酸素が豊富で魚の活性が高いため、好ポイントとなる。「メジナ釣りは、サラシを釣れ!」とはよく言うこと。
- サルカンライン同士を接続するための小道具。「ヨリモドシ」「スイベル」
- 時合「じあい」。魚の食い気が活発化する頃合。潮が動き始めた瞬間や朝マズメ、夕マズメの僅かな時間に訪れることが多い。
- 潮表「しおおもて」。潮が当たるところ。逆が「潮裏」。
- 潮変わり満潮から干潮へと潮の流れが変わること。時合が訪れることが多い。
- 潮通し潮の流れ。メジナ狙いなら潮通しのよい先端部分が好ポイントとなる。
- 潮回り干満のサイクル。真相は定かではないが「大潮のあとの中潮がいい」。
- 潮目「しおめ」。流れの異なる潮がぶつかる部分。海面を白い帯状の気泡が続いているので分かりやすい。コマセやプランクトンが溜まるので魚が集まりやすく、ポイントの1つとされる。
- 仕掛けミチイト、ハリス、ウキ、ハリ、ガン玉などを組み合わせたもの。
- 沈み根海底に沈んだ岩礁やテトラなど。沈み根周りは、メジナの好ポイント。
- 沈め釣りウキを沈めてタナを探ること。深ダナを探る時や強風時が効果的。
- シモリ海底の岩礁。「隠れ根」ともいう。シモリ周りは、ポイントの1つ。
- 水中ウキ本来のウキに加えてミチイトにセットする第2のウキ。仕掛けを遠投する時やウキが風や上潮に乗って流されてしまうのを防ぐために使う。しかし、抵抗が強くなるので食いは落ちる。
- スッポ抜けアタリがあったのに魚の大きさに対してハリが小さすぎる時やアワセが早かった時に起こる。
- スルスル釣りウキ止めを付けずガン玉の重みで仕掛けをスルスル沈めていく釣方。
- スレ口以外の場所にハリが掛かること。魚の重みが増幅するため一瞬、大型かと勘違いする。恥ずかしい。また、ハリ先にカエシのないものを「スレバリ」という。
- 0釣法「ぜろちょうほう」。浮力が0号のウキを使った釣方。抵抗が少ないので魚の食いはいい。
- 全遊動「ぜんゆうどう」。ウキ止めを付けずに仕掛けを送り込む釣方。
■ た行の磯釣り用語
- タイドプール磯の大きな窪みでメジナの稚魚が泳いでいるのを見かける。
- 高切れ「たかぎれ」。魚の引きや根掛かりなどによってミチイトから切れること。仕掛けを丸ごと損失する。ミチイトが傷ついていた可能性が高い。
- タナ魚の遊泳層。タナとウキ下の定義は、HOW TOをご覧ください。
- チモトハリスを結ぶハリの元部分。付けエサを早く沈ませたい時は、チモトにガン玉を打ったりする。
- 釣果「ちょうか」。釣りの成果。釣果が芳しくなかった時の帰りは、荷物が重たい。(笑)
- 直結ミチイトとハリスを結ぶ際にヨリモドシを使用しないで直に結ぶこと。仕掛けの強度が高まる。
- 胴調子「どうちょうし」。竿に負荷が掛かった時に曲がりの支点が竿の中央付近になること。竿の操作性は悪いが細ハリスの弱さをサポートしてくれる。クロダイ釣りで用いられる調子。
- 渡礁「としょう」。渡船から沖磯に渡ること。
- 渡船「とせん」。沖磯へ渡るための船。「瀬渡し」ともいう。
- ドラグ設定した以上のテンションが掛かるとスプールが逆転してラインが出る装置。磯釣りでは、魚を自由に泳がせると根ズレの可能性が高まるだけなので強めに設定してラインを極力出さないようにする。
- 取り込み魚を海から陸にあげること。磯竿は細いので玉網を使う場合が多い。
■ な行の磯釣り用語
- 中通しラインがパーツの中を通る仕組み。円錐ウキやインターラインロッドなどがその類。
- 凪無風で波高がほとんどない状態。魚の活性は低いが普段は渡れない低い磯へ渡ることができる。
- 涙型海中での安定性がいいので水中ウキに多く見られる形状。
- 2段ウキ仕掛け小さなアタリウキと飛ばしウキを組み合わせた仕掛け。
- 2枚潮海面と海中で速度や方向が異なる潮のこと。釣りづらい。最近では、ほとんどの潮がこの状況。
- 縫い刺しハリで付けエサを縫うように刺す方法。ノリを付ける時は、この方法を用いる。
- 根掛かりハリが海底の岩礁に引っ掛かること。外れても根掛かりしたハリは使い物にならないので即、交換する。
- 根ズレラインが岩礁に擦れて傷つくこと。メジナは、ハリ掛かりすると根に突っ込むのでこの根ズレによるバラシが多い魚。
- 納竿「のうかん」。竿納め。釣りを終えること。
- 乗っ込み産卵を控えた魚が浅場へ移動してくること。多くは、春が乗っ込みシーズンとなる。
■ は行の磯釣り用語
- 場荒れ人気ポイントなどに毎日釣り人が入り、魚が減少したり、スレたりして釣りにくくなってしまうこと。地磯ほど高度なテクニックを要するかもしれない。
- ハエ根磯際から張り出した岩。魚が付きやすいのでポイントになるが根ズレの原因になることも多い。
- 払い出し磯際から沖へ出て行く潮のこと。この潮にコマセと仕掛けを同調させながら乗せていくと型物を拝める可能性が高い。
- バラシハリ掛かりさせた魚を逃がしてしまうこと。私は、「痛恨のバラシ!」をよく使います。(笑)
- ハリスウキハリスにセットするウキ。潮を受けさせるために使うが使用頻度は低い。
- 半夜釣り「はんやづり」。深夜前に終える夜釣りのこと。
- 表層流「ひょうそうりゅう」。表層の流れ。風の影響を受けやすい。サラシの影響で発生する表層の流れも表層流。
- ヒロ両腕を一杯に広げた長さ。個人差がある。単位としては、1ヒロ=1.5メートル。
- 房掛け「ふさがけ」。ハリにエサを複数付けること。魚の活性が高い時は、房掛けして付けエサを目立たせることもある。マダイ、クロダイ狙いで効果的。
- 浮力ウキに表示されている適正オモリのこと。浮力BのウキにはBのガン玉を付けるとしっくりくる。ほんの少し浮力を残す(残浮力)ことがコツ。浮力をガン玉で調整することを「浮力調整」という。この浮力調整が上手くいかないとアタリを多く取れない。
- ポイント魚のいそうな場所や実績のあるところ。コマセは、自分のポイントを作る意味でも重要なのでこだわりたい。
- ポンピング竿を起こして魚を寄せ、再び前方へ倒してラインを巻き取ること。大型を取り込むには、必須の動作。
- 本流「ほんりゅう」。多くの流れの中でも本筋となる流れのこと。また、速い潮流。離島の尾長メジナを狙う場合、仕掛けを本流に流すことが多い。
■ ま行の磯釣り用語
- マヅメ日の出前後を「朝マズメ」、日の入り前後を「夕マズメ」という。この時間帯は、魚の活性が高くなる。朝マズメ、夕マズメを狙って釣行できるのは、地磯の特権。
- 向こうアワセアワセなくても魚から勝手にハリ掛かりしてくれること。この場合は、「釣った」ではなく、「釣れた」と表現するのが妥当だろう。
- メンテナンスタックルの手入れをすること。特にリールやウキの手入れはマメに行う。リールは、使用したらスプールを外して真水で洗い、ギアにグリスを入れる。ウキは、表面が傷つくと浮力が変わってしまうので修理に出すか新しいものに交換する。ミチイトは、使用した部分を切り落とす。
- モタレ潮ゆったり磯際へ押し当てる当て潮。
■ や・ら・わ行の磯釣り用語
- 矢引「やびき」。弓を引くようにラインを左右の手で持った時の幅。個人差はあるが約90センチ。
- ヤリトリハリ掛かりした魚とバトルすること。大物を釣り上げたあとは、「勝った…」という達成感と腕の疲労でしばらく釣りをする気にならない。
- ラインコントロール竿でラインの軌道をコントロールすること。付けエサをタナに届けたり、魚に違和感無く食わせるには、この作業が大切。
- リリースポイント仕掛けを投入する時、指に掛けたミチイトを離すタイミング。遅いとフライ気味、早いとライナー気味になる。
- レバーブレーキ「LB」。また、レバーブレーキとドラグ機能を兼ね備えたものを「LBD」という。フカセ釣りでは、LBDが多用される。
機能の説明 : 磯竿とリール - ワンド「湾処」。小さな入り江。サラシが発生しやすい。磯釣りでは、クロダイ釣りの好ポイント。